HACHとは

HACH (Hiroshima Arts&City Hive/広島芸術都市ハイヴ)とは、広島市立大学が文化庁の大学における文化芸術推進事業の助成を受けて、芸術と地域との繋ぎ手(メディエーター)を担う人材を養成するための組織です。

蜂が協業して一時的に巣を創りあげるように、私たちは空きスペースを見つけて場所づくりをして、芸術実践の可能性を広げていきたいと考えています。それを媒介する人たちをメディエーターと呼んでいます。 HACHのメディエーター養成の目標として、街中への芸術を使った公共介入(パブリック・インターベンション)を推進するための地域と芸術人材(作り手や支え手)との協業のあり方を社会実験していきます。

そのために、文化芸術の歴史を調査して再認するためのアーカイブ文化醸成と情報発信に貢献できるひと、街に介入するためのマネージメントやリスク管理に配慮しながら様々な場所で展示設営できるひとの育成プログラムを予定しています。


令和5年度 事業計画

令和4年度の事業ではキュレーション力、情報調査力、協業体制構築力向上を目指した3つの活動を行いました。令和5年度は前年度の協業体制を活かしながら、8つの講座を行います。

1)アートメディエーター(市民と芸術文化の媒介者)の営みについて語りあうポッドキャスト配信を行うとともに、地域・企業のニーズに応えられる創作者の人材調査・管理法を模索します。2)対話型鑑賞を通して、市民に向けて美術への窓口を開くきっかけ作りを行います。

3)横川地域の商店街や地域の創作者と協力し、写真・手話ダンスを通したまちの空間への芸術的介入を企画・実施します。

4)企画書作成のワークショップを開催し、その成果を有識者を招いて発表します。

5)発信・聞き取りのライター育成講座と、制作した記事の公開をします。

6)公的に収蔵されない民間の画廊史などに関わる作品や資料のアーカイブ方法を学びます。

7)最新のデジタルアプリを使った地域資源データベース管理術を学びます。

8)まちづくりに取り組む人々とシンポジウムを実施します。