【プロジェクト概要】 川面に昇り降りするための雁木と呼ばれる階段は、かつて盛んだった舟運の歴史的痕跡を残す広島の文化的景観です。本プロジェクトでは、広島市内にはおよそ400箇所が残るというこの雁木に焦点を当てながら、太田川を遡上していく参加型プロジェクトを展開します。
川に基づくナラティブをベースとした作品で知られるアーティストの前田耕平を広島に招き、広島市を流れる太田川を舞台とした新作プロジェクトを展開します。ワークショップ、パフォーマンスに携わることで、行為ベースの作品の制作スキルを深めることができます。 アーティストは河口からスタートし、船で遡上していきます。その過程で雁木に立ち寄り、都度パフォーマンス(詩を読む等)のアクティビティを展開しながら上流を目指すことで、詩的な営みを川岸から川岸へ伝達させながら、都市の歴史や営為を眼差す作品を制作します。 参加者が自然や歴史の文脈を作品としてかたちづくり、残すための実践的な技術や方法を共有することで、自らの経験や持てる表現技術を自然や環境と接続し、それを市民や鑑賞者に向けて共有する多様な方法を実践します。
【講座内容】
前田耕平『雁の便り』プロジェクト
ワークショップ(全3回)
#1『風景と言葉の便り』
【実施日程】2025年6月21日(土)
【実施場所】Air Hiroshima Gallery
【ゲスト】中川晶一朗(詩)
#2『外側と内側の便り』
【実施日程】2025年7月12日(土)
【実施場所】広島市青少年センター
【ゲスト】倉本裕梨(写真)
#3『私とあなたの便り』
【実施日程】2025年8月16日(土)
【実施場所】ゆいポート(広島市男女共同参画推進センター)
【ゲスト】本坊由華子(世界劇団)