【プロジェクト概要】

本プロジェクトでは、アーカイブ・マネージメント・システムAtoM(Access to Memory)を 情報保管のデジタルツールとして活用し、自然・歴史文化資源情報をデジタルアーカイブに登録する仕方を学びながら、それを芸術家や文化環境従事者が利活用する方法を模索します。 地域のアーカイブ文化の醸成を目標にしながら、自然環境の文化資源の継承に発展できるリサーチや聞き取りの技術を高めます。

【講座内容】

アートとデザインを通した写真資料の編集的活用を考える

アーティスト鹿田義彦を講師に迎え、広島の川や里山についてすでに公文書館などに所蔵されている写真資料を創作に活かす方法をグループ展の企画を通して構想します。川や山の植生をテーマにしたリサーチ・ベースのアート作品・プロジェクトの掘り起こしのための学習会を行い、それらを踏まえたうえで、創作に活かすための資料利活用の方法を学びます。 受講生は、主題や調査方法を定め、作品制作や資料・作品のキュレーションなどを提案し、展覧会を企画します。

AtoM Hiroshima ハッカソン

アーキビスト松山ひとみを講師に迎え、個人のアーティスト、アートプロジェクト、美術館・博物館の学芸員やギャラリストなどが現在のアーカイブの課題を持ち寄り、共同利用できるアーカイブ・マネージメント・システムとしてAtoMの活用法を探るハッカソンを行います。(アートギャラリーミヤウチと連携)

【実施日程】2025年11月8日(土)、9日(日)


プロジェクト代表

石谷治寛

広島市立大学芸術学部准教授。十九世紀フランス美術と視覚文化やアナキズムに関する学術論文を発表。外傷記憶を扱う現代芸術に関する論考多数。また、メディア芸術の保存とアーカイブに関するプロジェクトにも取り組んできた。広島では都市への芸術介入を調停する人材育成を目指すHACH(広島芸術都市ハイヴ)の運営をはじめ、文化メディエーションについて考察している。

招へい講師

鹿田義彦